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女性研究者のキャリアアップをめざしてpart2

開催報告

 平成23年5月31日に、神戸キャリアアップカフェ2011第1回を開催しました。本取り組みは、女性研究者養成システム改革加速 「レボルーション!女性研究者養成神戸スタイル」事業の一環として行われます。今回は、男女共同参画推進室の協力教員と連携して行う最初のキャリアアップカフェとして、農学研究科の協力教員と連携し実施しました。

 三宅正史加速プログラム運営部会長による開会挨拶と、内田一徳農学研究科長による講師紹介の後、2名の女性研究者によるゲストトークを行いました。黒田慶子氏 (農学研究科教授・協力教員) は、「自分の存在を周囲にどう伝えるか」をテーマに話しました。女性研究者をとりまく現状、男性中心社会に対して女性研究者が持つ違和感や男性研究者との扱われ方の違い、その背景にある家庭内での人間関係について説明し、自分の存在を周囲にどのように伝えればいいのかを提案しました。自身の経験をもとに客観的にまとめられたトークは、男女関わらず多くの人に聞いてもらいたい内容でした。

 太田祐子氏 (独立行政法人 森林総合研究所男女共同参画室長) は、「独法研究所の女性研究者」をテーマに、平成19年から21年にかけて実施したエンカレッジモデル事業の成果について報告しました。森林総研では、応募・採用の両方において女性の割合が少ないことや、「家族責任の壁」に注目して事業を展開した結果、採用者における女性割合が平成19年から21年の間40%を超えました。また、育児・介護サポート体制の充実として、所内保育所を設置し現在も利用実績を着実に伸ばしています。

 後半は、講師を囲み参加者同士で交流を測りました。理系の女子学生を増やすためにできること、家庭での男女の関係性のあり方、森林総研で実施している取り組みについてなど、多岐にわたった内容でディスカッションが行われました。今回は初めての参加者が多く、今年度のスタートにふさわしい充実したキャリアアップカフェになりました。

神戸キャリアアップカフェ2011

概要

日時 2011年5月31日(火)
場所 瀧川記念学術交流会館 大会議室
参加者 15名
講師
  • 黒田 慶子 氏 (農学研究科教授・協力教員)
  • 太田 祐子 氏 (独立行政法人 森林総合研究所男女共同参画室長)
チラシ 案内チラシ[PDF]