HOME > イベント > セミナー・報告会 > 2008.04.18

キャリアカフェ
「自分を生き、社会に輝く女性研究者」

開催報告

 科学技術振興調整費による女性研究者支援事業は2年目を迎え、平成20年4月18日、第1回キャリアカフェ2008「自分を生き、社会に輝く女性研究者」をアカデミア館「さくら」で開催しました。学内外の研究者を中心に24名が参加し、和やかな会となりました。

 初めに太田博史神戸大学理事から、男女共同参画推進室が行っている女性研究者支援事業の紹介があり、「キャリアカフェでは、お互いに分野を問わず、キャリア形成やそれにまつわる問題について一緒に考えていきましょう」というメッセージがありました。

 次いで、相馬芳枝神戸大学特別顧問が『自分を生き、社会に輝く女性研究者』というテーマで話をしました。相馬特別顧問は、触媒化学者として38年間の研究生活を送り、第6回猿橋賞や日本化学会学術賞なども受賞しています。現在は、男女共同参画学協会連絡会や(独)産業技術総合研究所の他、神戸大学での男女共同参画の活動に精力的に取り組んでいます。そのような立場から、国際的に見て日本の女性研究者支援がいかに立ち遅れているかをデータで示し、神戸大学には、組織としての支援が必要であることを強調しました。また、長い間第一線で活躍されてきた相馬特別顧問ですが、初めの頃は一生研究者としてやっていくことに対して不安を感じたり、研究と育児の両立の面で大変な苦労をしたりしたそうです。そんなご自身の経験を振り返りながら、成功するためには、惚れ込めるテーマをみつけ他人の二倍の努力をすること、明確な目標と高い志をもつこと、学会や業界でネットワーク作りをすることなどを、大学院生やポスドクの方へアドバイスしました。

 フリートークでは、太田理事と相馬特別顧問が各テーブルを回りました。参加者からは率直な意見や要望が出され、活発な交流が行われました。

キャリアカフェ2008

概要

日時 2008年4月18日(金)17:00-18:20
場所 神戸大学アカデミア館 和風レストラン「さくら」
参加者 24名
講師

相馬 芳枝氏(神戸大学特別顧問、触媒化学者)

チラシ 案内チラシ[PDF]