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第10回「資生堂 女性研究者サイエンスグラント」神戸大学より2名受賞

工学研究科 日出間るり先生、工学研究 鈴木登代子先生の2名が受賞されました。

 次世代の指導的役割を担う女性研究者を支援する、第10回「資生堂 女性研究者サイエンスグラント※1」の受賞者10名を選出しました(応募総数193名)。

 授賞式は7月7日(金)に開催し、受賞者には資生堂から各100万円の研究助成金を贈呈します。資生堂は今後も継続的に優秀な女性研究者の研究活動を支援することにより、指導的女性研究者の育成に貢献してまいります。

※1:グラントとは「研究助成金」の意味

資生堂 女性研究者サイエンスグラント設立の背景

 日本における研究者に占める女性の割合は15.3%と過去最高を更新したものの、主要国(例: 1位 ロシア40.3%、2位 イギリス37.4%)と比べて大きく下回っています※2。

 また、助教・准教授・教授と職位が上がるにつれてさらに女性の割合が低くなる傾向があります※3。

 この背景には、女性は男性に比べて出産・育児・介護などの影響を受けやすい一方で、サポートする環境が十分ではないことが要因として挙げられます。資生堂はこうした状況を踏まえ、指導的立場を目指す意欲があり、科学技術発展への貢献が期待できる女性研究者を支援することを目的に、2007年度に本グラントを設立しました。

※2:総務省 平成28年科学技術研究調査より  ※3:内閣府 男女共同参画ハンドブックより

未来のリーダーとなる女性研究者を支援

 本グラントは応募者の年齢制限を設けず、研究分野も自然科学全般を対象にしています。

 女性研究者が出産・育児・介護などに左右されずに研究を続けられるよう、出張時のベビーシッター代や研究を補助するアシスタントの雇用費など、助成金を柔軟に幅広く使用して頂けるのが特長です。本グラントの受賞は大学内外でのキャリアアップにも寄与し、歴代受賞者89名のうち5割近くが、受賞後に助教から准教授、准教授から教授へと昇格・栄転されました。

 本グラント審査委員長である執行役員常務の島谷庸一のコメント:「資生堂女性研究者サイエンスグラントを活用いただいた研究者の方々がご自身の研究を推進・発展させ、指導的な立場としても活躍されていることを大変うれしく思います。この活動の継続が、まだまだ日本では少ない女性研究者が増える一助となり、また、研究者の方々の新しい交流・繋がりのチャンスとなり、多様な研究を育む機会となることを望みます。」

第10回 資生堂 女性研究者サイエンスグラント授賞式概要

日時 2017年7月7日(金) 10:00~12:20
場所 スペースFS汐留 (東京都港区東新橋1-1-16汐留FSビル3F)
授賞式次第
  • 主催者挨拶 [本グラント審査委員長、株式会社資生堂執行役員常務 島谷庸一]
  • 記念楯贈呈/第10回受賞者挨拶/第9回受賞者挨拶
  • 社外審査委員祝辞 [本グラント審査委員、東京大学 教授 近藤高志先生]
  • 基調講演「受賞者へのエール」
    • 神奈川大学 准教授 岩倉いずみ先生 (本グラント第5回受賞者)
    • 東京農工大学 特任准教授 柳澤実穂先生 (本グラント第5回受賞者)
受賞者 第10回 資生堂 女性研究者サイエンスグラント 受賞者一覧(PDF)