お知らせ
~ “知”と“人”を創る
『異分野共創研究教育グローバル拠点』を目指して ~
平素より、国立大学法人 神戸大学が進める研究教育活動へのご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。2021(令和3)年4月に神戸大学長に就任いたしました藤澤正人です。
本学は、1902(明治35)年設置の官立神戸高等商業学校を創立の起点とし、各分野の教育と医療機関の伝統を束ねて1949(昭和24)年に神戸大学となり、2003(平成15)年の神戸商船大学との統合を経て現在に至ります。これまでに、国際港湾都市・神戸において「学理と実際の調和」という校風を継承して、社会で活躍する約15万人の学部卒業生と約5万人の大学院修了生を輩出してまいりました。
本学の発展が、卒業生・修了生各位からの応援はもとより、出身者が活躍する場をいただく企業・団体の皆様、共同研究や協定など提携する諸法人の皆様、また国際社会や各界、地域など様々なお立場からサポートを賜るステークホルダーの皆様からの、永きにわたる温かく力強いご支援の上にあることは申すまでもございません。数え切れぬ多くの方々の想いに支えられ、本学は来る2022(令和4)年に、創立120周年の節目を迎えます。
神戸大学は、研究と教育の両輪において新しい時代を見据えた「傑出する“知”を創る」「卓越する“人材”を創る」こと、加えて社会の発展に貢献することを使命としています。さらには、その環境面の充実を図り、学術的な文理融合のみならず、産官学の協働の場として成果を発信する、『異分野共創研究教育グローバル拠点』の実現を目指します。
また、今般の新型コロナウイルス感染症の猛威は、“ニューノーマル”時代を迎える地域社会や国際社会の中で、大学・大学院のあり方と自らの社会的役割を問い直すものでもあります。本学でも速やかに、高等教育機関における先端研究の拠点としての新たな形を構築することが求められています。
そこで本学は、コロナ禍を経た新しい社会において、産業界・自治体等との連携を強化して“価値”の創造を推進すること、それらを応用し具現化する先端的な異分野共創型の卓越研究教育事業を実行すること、並行してデジタル化とグローバル社会に対応した研究教育の環境を整備することを要として、伝統の継承と創造的改革を念頭に経営を行ってまいります。これら目標への到達に向け学内教職員は一丸となり、研究教育の発展と充実に、また社会的活動の活性化に、計画的・積極的に取り組んでまいる所存です。