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新型コロナウイルス感染症対策緊急募金へのお礼と引き続きのお願い

2020年9月24日

 新型コロナウイルス感染症は未だ先が見通せません。日頃から本学を応援、ご支援いただいています皆様並びにご家族、ご友人の方々の平安を心からお祈り申し上げます。

 さて、本学では、コロナ禍で最も大きな影響を受けている学生並びに厳しい環境下での医療業務に尽力している附属病院を支援するため、去る5月1日、学長として緊急メッセージを発信し、神戸大学基金の中に「神戸大学基金新型コロナウイルス感染症対策緊急募金」を立ち上げ、学内教職員はもとより各同窓会、学友会支部、神戸大学東京オフィス等を通じ広く卒業生の皆様にご協力をお願いしてまいりました。

 皆様のおかげで、8月31日現在ご寄附いただいたご厚志は、約6,200万円(約990件)となっています。また、海外留学生OBOGの有志の方々から、早々に医療用マスクやガウン等をお送りいただいたことにも大変勇気づけられました。これまで寄附の趣旨にご賛同いただいた多くの皆様に大学を代表して心からお礼申し上げます。

 皆様の厚志をもとに既に実施した支援内容は以下のとおりです。

  1. 経済的に困窮する学生への生活緊急支援金として、約930名に1人5万円を支給したことにより合計約4,600万円。
  2. 本学からの要請により急遽帰国することになった派遣学生のうち、追加費用の負担を余儀なくされた学生への「見舞金」として約130名に合計約530万円。
  3. 医学部附属病院からの要望により、新型コロナウイルス感染症対応用の車いす型空気感染隔離ユニットの購入費用約110万円。

 以上、合計で約5,240万円を支出しているところであります。

 受給対象の学生ならびに附属病院からは感謝の言葉が多く届いています。

 ただ、この先も学生並びに病院に対し支援が必要な状況が続きます。まず、学生に関し、今年度後期には、「神戸大学基金緊急奨学生」(1人あたり25万円)の申請者が例年よりも増加することが予想されるほか、課外活動団体が予約していた施設のキャンセル料等についても支援の要請が届いています。

 附属病院では、感染に対する患者様の不安を軽減させ、病院職員も安心して働くことができるように、新型コロナウイルス感染症への防御対策を充実させているところですが、これからの季節、附属病院における感染防御対策のための費用はますます嵩むことが見込まれます。

 厳しい環境がまだ続くことを考えると、「学生」及び「病院」共に今後も引き続き支援していく必要性があります。

 以上の状況から本募金の締め切り日について、当初予定の9月末を3ヶ月延長し、本年12月末までといたします。引き続き、皆様方のご理解とご支援をお願い申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症の早期の収束を願いつつ、この厄災を乗り切る英知を集め、研究・教育面、また社会への貢献のためになすべき神戸大学の使命に、心して取り組む所存です。

 同時に、新しい時代にふさわしい大学のあり方をみつめ、皆様からの励ましとご期待に沿うべく、歩んでいきたいと考えます。拝受いたしましたご篤志は大切に使わせていただきます。

 最後になりましたが、皆様のご健勝を心からお祈り申し上げます。

令和2年9月
神戸大学長 武田 廣

(参考)ご寄附頂いた件数・金額(2021年11月30日現在)