化学物質取扱い時の注意点を知りたい

化学物質を取扱う時に最も重要なことは、化学物質を体内に取り入れないようにすることです。
そのための最低減の防護措置として、保護メガネを着用し目を保護することは、化学物質を取り扱う研究者の義務と考えてください。

口や鼻等の呼吸器系から化学物質の蒸気を取り込まないために、局所排気装置内で実験することも重要です。

また手などの皮膚に付着した時、皮膚を通して体内に浸透し、心停止を引き起こす可能性があるフッ化水素などの化学物質もありますので、皮膚の保護が必要になる場合があります。

以上のように化学物質を体内に取り入れないようにすること同様に重要なのは、化学物質の「危険性・有害性」のレベルを知ってから扱うことです。

大学を含む職場の安全を確保するため、化学物質管理は厚生労働省が法令化しており、「危険性・有害性」はGHSレベルという世界共通の指数で管理することになっています。

GHSレベルは使用する化学物質の安全データシート(SDS)に記載されているので、実験を開始する前にSDSを入手し、GHSレベルの確認を習慣づけましょう。

GHS : The Globally Harmonized System of Classification and Labeling of Chemicals

(参考)化学物質の取扱の基本・・・厚生労働省資料より
https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/kagakukiso_00_Japanese_210205.pdf