数理・データ
サイエンスセンター
Center for Mathematical and Data Sciences
プログラム実施の背景
および目的
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ビジネスにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が叫ばれて久しい昨今では、具体的な行動に繋げている企業とそうでない企業の差は開くばかりです。あらゆる領域の企業においてデジタル技術の理解と活用が不可欠となり、ビジネスの成功の鍵を握る「DX人材」の育成は急務となっています。
このニーズに応えるため、本研究科では、データサイエンスの基礎から応用にわたるスキルを身に付けるためのリカレント教育学位プログラムを開発しました。本プログラムでは数理統計や機械学習の基本的な知識はもちろん、データ分析を活用した実践的な課題解決能力を身に付けることが可能です。
このプログラムは異分野共創を掲げる神戸大学において、2022年度より「DXリカレント事業」を実施し、様々な領域の社会人に対してデータサイエンスやAI、DXに関するリカレント教育を提供してきた数理・データサイエンスセンターだからこそできる取り組みです。


本プログラムの特徴
企業が直面する個別の課題に対応するためには、具体的な課題に対する実践的な演習が必要です。本センターではテーマ別のケーススタディや、企業個別の課題を通して課題解決能力を体系的に磨くリカレント教育プログラムを開発しています。
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体系的な学習の必要性
ビジネス界におけるデータサイエンスとDXの知識の重要性は、広く理解されるようになってきました。しかし、これらのスキルをなぜ体系的に学ぶ必要があるのか、という点についてはしばしば誤解されがちです。
データサイエンティストやDXの専門家になるためには、単に数理統計やプログラミングを理解するだけでは不十分です。データ処理、機械学習、そしてビジネス知識など、幅広く深い知識が求められます。独学や断片的な学習は、知識の統合を困難にし、実務における価値創造をかえって妨げます。
本センターでは、複数のプログラムを受講者のレベルに応じて使い分けながら、初級者から専門家への成長をサポートします。体系的な学習を通じて、ビジネスをリードするハイエンドプレーヤーの育成を目指します。 -
本プログラムにおける取り組み
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DX基礎講座
データサイエンス・AI基礎とPython基礎演習の2科目(それぞれ15時間)からなる講座です。情報技術に携わるうえで最低限必要な基礎知識について学びます。講義はeラーニング形式で提供されるため、初学者の方でも自分のペースで学ぶことができます。
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DX応用講座
現在、データサイエンス・AI実践ハンズオンという科目(30時間)で構成されています。データサイエンスとPythonによるプログラミングの基礎を学んだ方々に、データ分析とAIの実装スキルを深めることを目的とした、eラーニング形式の講義を提供します。数理統計と機械学習に関する実践的な知識を、オンデマンドコンテンツと、Pythonによるハンズオン演習を通じて習得します。
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課題解決型PBL
テーマ別課題解決型PBL(30時間)で構成されています。マーケティングやモノづくり、IoTといった分野ごとに設定された実践的なビジネスケース課題を、チームで解決します。講義スタイルは、実施回によって対面型とオンラインを組み合わせたブレンド型リアルタイム講義で行われます。異なる企業のメンバーとの共同作業により、新たな気づきや考え方を学ぶこともできます。分析計画の策定から考察結果の発表に至るまで、一連のデータ分析プロセスを体験します。
本プログラムの実施体制
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eラーニング形式の授業体制
座学コンテンツの多くはオンラインかつオンデマンド形式で提供されます。したがって、自分のライフスタイルに合わせて学習することが可能です。
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レベルに合わせたプログラム連携
スキルや知識のレベルに応じて、学修するプログラムを自由にお選びいただけます。各プログラムの修了者にはオープンバッジを交付し、スキルの修得を証明します。また本プログラムの開発にあたり、以下の補正予算プロジェクトに採択いただきました。
i.【令和3年度補正・DXリーダー】DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業
ii.【令和4年度補正・DXエキスパート】成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業
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本プログラムの対象者像
主に企業や自治体、教育機関などの就業者のうち、初等的なデータサイエンスおよびPythonプログラミングを学修済みの方を対象としています。特に、より応用的・専門的な内容を学ぶことで、具体的な課題を自らの手で解決するデータサイエンスプロフェッショナルを目指す人に最適なプログラムです。
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DX人材を目指す
社会人
#企業 #自治体
#教育機関
#一定の就業経験あり
#リーダー候補者 -
データサイエンスの
プロフェッショナルを
目指す人
#ITSSレベル2〜3以上
#データサイエンス
#Python
#AI -
DXプロジェクトの
企画提案をする人#DXプロジェクト推進リーダー
#DX人材育成担当者
#産官学共同
プロジェクトリーダー
受講者の声