共同研究課題（タイトル）

C₃型からC₄型光合成植物への進化過程におけるCO₂濃縮機能獲得に伴うRuBisCOの機能発現機構の解析

共同研究概要

　C₄型光合成植物は葉内にCO₂濃縮機構をもつため、乾燥・高温条件下のように葉内のCO₂濃度が低下する環境で有利な光合成を行う。C₄型光合成植物は18に上る属においてC₃型光合成植物から独立に発生しており、植物が共通してもつシステムを利用してC₄化が起こる可能性が考えられる。一方、C₄型光合成植物ではCO₂濃縮機構の獲得と共に、CO₂固定を行うリブロース1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ、通称RuBisCOと呼ばれる酵素は、酵素特性や発現様式などの機能発現機構がC₃型光合成植物とは異なっている。C₄化の分子機構と共にRuBisCOの機能発現に関与する分子機構を明らかにすることで、植物のCO₂固定機能の改良に応用することが期待できる。本研究では、同属内にC₃型種、C₃-C₄中間型種、C₄様種、C₄型種が多数現存するキク科Flaveria属植物を用いて、C₃型からC₄型への進化の分子機構およびRuBisCOの機能発現機構を解析する。

学内共同研究者

学外（連携機関）共同研究者

メンター

研究メンター