2015年11月5日 「ママドクカフェ ~多忙なイクメンドクター我が家の子育て~」を開催しました。

開催報告

20151105_1.JPG 平成27年11月5日(木)第8回ママドクカフェ(神戸大学男女共同参画推進室・D&Nplusブラッシュアップセンター共同主催) を開催いたしました。参加者は19名が集まりました。

今回ご講演いただいたのはイクメンドクター 循環器内科 田中秀和先生。 先生は循環器内科の医師でいらっしゃる奥様と、9歳、6歳、4歳、2歳の男の子2人、女の子2人の6人家族。4人のお子様のお父様でいらっしゃいます。昨今流行の男女共同参画の講師に適任と循環器学会等各方面から狙われているにも関わらず、やんわりとお断りになっておられましたが、今回、当センターの講演でご発表いただけることとなりました。



20151105_2.jpg今回お話頂きました内容は以下の2つ。1.女医さんを奥さんに持つ男性医師がすべきこと2.子育て期の部下(男性、女性医師)に持つ上司がすべきこと まずご夫婦のご職歴紹介で、奥様が先生の留学に第1子を連れて随伴されたこと、アメリカでの第2子出産、それからの出産子育ての期間、奥様の日々のご様子から女医さんが家庭を持つと働けなくなることを問題視され、サポートしたいという思いをもたれていたことをお話くださいました。日常のハードなタイムスケジュールをご公表くださり、朝5:45起床。朝の出社までの時間、夕方19:00帰宅後の時間、お子さんを寝かしてからの在宅勤務等、子育てと家事と仕事に疲れている奥様を積極的にサポートしつつ、循環器内科講師、心エコーグループのグループリーダーとしてスタッフ、大学院生の育成に努めておられる日々のご様子を楽しく愉快にご披露下いました。



20151105_3.JPG またアメリカ留学のご経験を基に、子どもを持つ女性医師が管理者として働くアメリカの現状をお話くださり、明らかに違う日米の女性医師のキャリアパスについても参加者一同感心しつつも日本も子育てをしながらキャリアを培っていけるようになって欲しいと思いました。日本一大きな神戸大学の循環器内科心エコーグループ、現在14名のメンバーを支え、子育て期のスタッも多い中、それを強みとしてお互いにサポートし合えるようにしているとのこと。



20151105_4.jpg 「家庭を持った女医さんが働くためには何が必要か」に対しては、「働く環境整備」は当たり前のこととし、次に家庭での「夫の協力」そして夫に協力してもらう為には「夫の職場の協力(上司の理解)」が不可欠と仰られました。 第4子誕生後ご自身も育児休業を取得しようと思われたこと、また現行の育児休業制度は男性には使いにくい制度(1週間休むのは現実的にかなり厳しい)であることや、育児休業制度の利用方法や周知について、今後等センターが皆さまへ情報を提供するに当たって整理すべきヒントを頂けました。



閉会挨拶

 D&Nplusブラッシュアップセンター長 錦織 (神戸大学医学部研究課教授皮膚科学分野)が、「我々総論として、『社会的にも男女共同参画とか女性が働ける職場にする』ことは分かっているんですが各論として『こうしたらいいんだよ。これは大事だよ』ということは分かっても実際どういったことをやるのかという具体性に欠けていることが多い。一人でも多く田中先生のような先生が増えていけば世の中が変わっていくのかな」と期待を込めたメッセージで締めくくられました。

 ランチタイムのひと時あっという間の時間となりましたが、引き続き田中先生には幣センターサポーターとして多方面でご支援ご協力いただくことをお願いしています。


田中先生ありがとうございました。
ご参加くださいました皆様ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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