2023年度神戸大学ダイバーシティフォーラム「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」事業総括シンポジウム

開催日時

2024年3月4日(月)
13:30-15:45

開催方法

オンライン(Zoomウェビナー)

参加者(当日) 54名 備考

チラシ(日本語)

内容

開会挨拶:藤澤 正人(神戸大学長)
来賓挨拶:髙見 暁子氏(文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課 人材政策推進室長)
事業成果報告:奥村 弘(神戸大学理事・ICHCセンター長)

―国際外部評価委員から―
ビデオメッセージ:Saniye Gülser Corat氏(NoBias AI創立者, 元ユネスコ男女共同参画推進局長)
講演1:「ダイバーシティ&インクルージョンの視点からみる神戸大学の課題」
三成 美保 氏(奈良女子大学名誉教授・追手門学院大学法学部教授、国際外部評価委員長)

―支援を受けた研究者から―
講演2:
国際共同若手研究者養成プログラム
   近藤 民代(都市安全研究センター 教授)
国際共同研究PI養成プログラム
   山口 裕子(保健学研究科 准教授)
国際人事交流プログラム
   橋野 知子(経済学研究科 教授)

質疑応答・ディスカッション
閉会挨拶:野田 和惠(ジェンダー平等推進部門長)

 レポート

 令和6年3月4日(月)13:30-15:45に、2023年度神戸大学ダイバーシティフォーラム「ダイバーシティ研究 環境実現イニシアティブ(先端型)事業総括シンポジウム」をオンラインで開催しました。「ダイバーシティ研究環 境実現イニシアティブ(先端型)」事業は2023年度で最終年度となり、事業成果の報告と総括を目的として開催しました。
 フォーラムでは、藤澤学長の開会挨拶、文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課人材政策推進室長・髙見暁 子氏の来賓挨拶に続いて、本事業の成果について奥村理事から報告されました。さらに、本事業の国際外部評価委 員会・Saniye Gülser Corat 委員(元ユネスコ男女共同参画推進局長)のビデオメッセージの紹介(下部URL内参 照)、国際外部評価委員会・三成美保委員長から、「ダイバーシティ&インクルージョンの視点からみる神戸大学の 課題」と題した講演が行われました。
 講演の中で、三成委員長から「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」事業で掲げた目標全てが 達成したわけではないが成果はあがっている、国際共同研究を支援する取組は次世代の研究者に勇気をあたえるも のとなっている、「多様な性・ジェンダーに関するガイドライン」を公開している、ことについて評価をいただきま した。一方で、学生と教員における女性比率の乖離が大きい、女性理事がいない、統計におけるジェンダー分析が 不十分である、といった課題が指摘されました。休憩を挟んだ後半では、国際共同若手研究者養成プログラムを実 施した近藤民代教授、国際共同研究PIプログラムを実施した山口裕子准教授、人事交流プログラムを実施した橋野 知子教授から、プログラムの成果が報告されました。
 ここまでの発表を踏まえた質疑応答では「国際共同研究を実施するにあたってどのようなサポートが有効だった か」という質問がだされました。これに対してプログラム派遣者から、「職場の人が相談にのって励ましてくれたこ とが長期間の派遣プログラムに申請する後押しとなった」と述べられました。「女性教員が活躍できる環境整備に向 けて必要なことは」という質問に対しては、「会議の見直し(研究時間が奪われる)」、 「態度、認識、思い込みのレベルでバイアスがないかを各人が問い直すこと」、「周 りにいる少し上の世代が生き生きと仕事をしている姿を見せる」といった意見が 述べられました。
 最後に、ジェンダー平等推進部門・野田和惠部門長による閉会挨拶で本フォー ラムを終了しました。
 なお、本フォーラムのオンライン参加者はパネラーを含めて54名(オンデマ ンドで16名が視聴)で、参加者の89.5%が「非常に有意義」、「有意義」と回答 し、フォーラムは好評でした。アンケート結果の詳細は以下をご参照下さい。 

アンケート

アンケート結果はこちら[PDF]

資料

Saniye Gülser Corat氏 ビデオメッセージはこちら(PDF)