学びの声

法学×経済学で広がる視野

法学部
法経連携専門教育プログラム

嵯峨山 晴人

知的財産や規制改革、エネルギーのベストミックス、所在者不明土地への対応など経済的・法的側面が複合する課題に対する解決能力の開発を身につけるために、経済学部と法学部が共同で運営するプログラムです。経済学と法学をともに学ぶことが特徴です。1年生の後期から履修を始め、2年生からプログラム登録学生向けの科目を履修します。


法経連携専門教育プログラムについて教えてください。

法学部と経済学部が連携して行っているプログラムで、ひとつのテーマに対して法律と経済の両方の視点からアプローチできる点が特徴です。通常、法学は規範や言語に基づき、経済学は実証や数理に基づき社会を分析しますが、本プログラムではその両方を身に着け、分析することができます。法制度が経済活動に与える影響や、経済理論の法的妥当性など、単一の学部では得られない学際的な視点で研究に取り組むことができます。


法経連携プログラムを履修しようと思った理由は?

一番の理由は、もともと法学部に進学したものの、数学がずっと好きだったことです。中高の頃から数学が得意科目であり、大学でもその知識を直接活用したいと考えていました。そう考えていた1年生の時に経済学の科目を履修し、数理的に社会を分析するということに興味を持ちました。そこで、自分の所属する法学の知識と、得意な数学を活用できる経済学の両方を生かしてもっと深く学んでみたいと思い、このプログラムへの参加を決めました。


プログラムに参加してどんな力が身につきましたか。

単一の枠組みにとらわれずに、多角的に物事を分析する力が身についたと考えています。法学と経済学は両方とも社会の幸福度の最大化を目指していますが、法的に正しいことと経済的に合理的なことは必ずしも一致しません。両者のジレンマが存在しながらも、最適な手段について考え、2年生という比較的早めの時期から両学部の先生方の様々な意見をいただくことで、新たな知見を得られるとともにより深く考えることができました。


プログラムの中で一番苦労したことは?

現実の問題を経済モデルに落とし込むことに苦労しました。経済モデルでは、複雑な現実をそのまま扱うのではなく、分析に必要な要素を抜き出し、単純化する必要があります。最初はあれもこれもという風にパラメータがどんどん増え、全く解けないモデルとなってしまっていました。必要な要素を残しつつ、どこまで捨象すれば数理的に解けるのか、というバランスに苦心し、何度も試行錯誤を繰り返しました。その努力があったからこそ、本質を見抜く力が身についたと考えています。


このプログラムを履修して一番影響を受けたと感じることは?

私のキャリアパスを決定づける転機になったことです。プログラム参加前は法学の勉強が多く、その枠組みの中で将来を考えていました。しかしプログラムを通してその枠組みを広げることができ、法学部卒業後は経済学研究科への進学という、プログラム参加以前は考えもしなかった道を選択することができました。


この学びを今後どのように生かしたいと考えていますか?

大学院で専門性を身に着けた後は、法学と経済学にとらわれずに様々な知見を融合する力を活用して社会に貢献したいと考えています。現実の問題は法律と経済が何らかの形で関係していることが多い一方、その2つだけで解決できるわけでもありません。そのため、法学や経済学に限定するのではなく、本プログラムを通して培った分野を横断して考える力を今後も活用したいと考えています。


これから神戸大学を受験する生徒たちにメッセージをお願いします。

法学と経済学で迷っているという方や、一つの学問分野にとらわれずに様々な範囲を学びたい方にとって非常に有意義なプログラムだと思います。高校までとは異なり、大学では自由に学ぶことができます。
自分の好奇心の赴くままに学ぶことができます。困ったときは両学部の先生方が助けて下さるので、是非ともチャレンジしてみてください!


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