仲間と切磋琢磨した3年間、気力と体力を鍛えました

海洋政策科学部
海技ライセンスコース 航海学領域
高岡 朱音
海技ライセンスコース 航海学領域・機関学領域
海洋政策科学部では、入学1年後に領域配属が行われます。海技ライセンスコースでは、商船学の観点から、船の運航技術と管理、海技士(航海・機関)としての専門知識と技術を身につけます。航海士・機関士になるには国家資格が必要であり、神戸大学では当資格の取得を目指すことが可能です。
海技ライセンスコース航海学領域について教えてください。
2年次から深江キャンパスにて航海学に関する専門科目を履修し、船を操船するために必要な知識や技術を身につけます。その中で実習が多々あります。毎年前期にカッター実習という3学年合同で行う実習や、3年次、4年次にはJMETSが運用している練習船で3ヶ月の乗船実習を行います。乗船実習では実際に航海当直に入り、船を操船します。また、3ヶ月間航海科の仲間と共に船内生活を過ごすためとても仲良くなります。
所属コースを選んだ決め手は?
船に乗りたかったからです。最後に6ヶ月乗船実習を行うのですが(希望制)、そこでは海外に行くことができます。それが1番魅力的でした。また、このコースでは三級海技免状を取ることができます。外航船員になるために必須の国家資格です。この国家資格を取りたかったからというのもあります。また座学だけでなく、実習が多いというのも理由です。外で活動することが好きな人におすすめです。

神戸大学での学びを通してどんな力が身につきましたか。
主体性が身につきました。カッター実習を通してそれが身についたと実感しています。本実習は学生主体で行われます。そこにはチームをまとめるリーダーやチームを統括する管理者などがいますが、それらは全て学生が務めます。また、一人一人に必ず役割があります。私は元々積極性がない性格だったので少し戸惑いもありましたが、自分が動かないと仕事が回らないという責任感を持ち、実習に励みました
これまでで一番苦労したことは?
カッター実習です。私は3年次にリーダーとなりチームをまとめました。船に関する知識や経験が浅い2年生を一から指導することや、約20人をまとめることは大変でした。またリーダーという経験も少なかったため、先輩や同級生からのアドバイスをもらい、実習をやり遂げたことを覚えています。
一番影響を受けたと感じることは?
物事に対する考え方が変わったと感じます。実習は学生主体で行われるため、前向きに物事に取り組む力、計画力、チームワークが育成されます。カッター実習では授業ごとに目的や実習内容を考え、メンバーと協力しながら実習に励みます。また乗船実習では力仕事で疲れ、試験が難しく落ち込むことがありましたが、それでも仲間が支えになってくれて心を入れ替えて前へ進むことができました。

この学びを今後どのように生かしたいと考えていますか?
将来航海士として働く学生にとっては航海科で学んだ全てのことが将来に関わります。また反対に、航海士にならない学生もいます。航海士にならないと決めた学生は物流事業など海に携わる仕事に就職することが多く、航海科で学んだことを活かせます。またタイトルにもある通り、気力と体力を鍛えました。これから先、社会へ出れば多くの困難に遭遇すると思いますが、気力と体力で乗り越えられると信じています。
これから神戸大学を受験する生徒たちにメッセージをお願いします。
自分を信じて頑張ってください。合格できるのか、志望校を変えた方がいいのかなど何度も考えると思います。勉強を続けていれば、いつか成績がぐっと上がる日が来ます。耐えることが大切です。その日まで、集中力と忍耐力を持ち続けて頑張ってください。深江キャンパスでお待ちしています!