開催報告
2月20日~21日に神戸大学ユネスコチェア「International COVID-19 Conference」（オンライン）を開催した。神戸大学とユネスコチェアの4か国のパートナー大学（ガジャマダ大学｛インドネシア｝、高雄科技大学｛台湾｝、メーファールアン大学｛タイ｝、トゥンク・アブドゥル・ラーマン学｛マレーシア｝）から３３名の学生や先生が参加し、計45名の会議となった。神戸大学からは3部局・10名の学生が精力的に英語で発表し、グループ討論に参加した。
二日間にわたる会議は、アレキサンダーの挨拶と報告から始まった。次に、各国の学生が選んだ短いCOVID-19対策動画をみんなで観た。感染防止対策はどの国も同じだが、それぞれのビデオに文化や国の違いを読み取ることができて、好評だった。その後、神戸大学ユネスコチェアのテーマであるジェンダーと脆弱性を中心に各国の学生がプレゼンテーションをした。10分間という短い時間だったが、都市部と農村部の違いや宗教による支援、LGBTQ+の人々の状況など、さまざまな視点からの報告を聞くことができた。
最も時間をかけたのは小グループによるディスカッションと発表。国、文化、専門が異なる学生が、ジェンダー・脆弱性を中心に①コロナの課題や対策、②自らの関わり方、③次世代に残していくものについて議論し、最後の日にその成果を発表した。同じテーマだったのに、それぞれの焦点がジェンダー、貧困、移民・少数民族などと異なっていたことが印象的だった。また、大学の教員の適切なコメントによって理解がさらに深まった。学びふりかえりアンケートや3月2日に開催された杉村理事への報告会での感想によると、オンラインだったのに、新しい情報や視点を得ることができ、しかも友だちもできたことで、とても有意義だと思う人が多かった。次回もオンラインか、それとも対面ができるか。今後も、情報を共有しながら、一緒に対策を探っていきたいと思う。
日程
2021年2月20日～2月21日
講師
- アレキサンダー ロニー 教授（神戸大学）
- 岡田 順子 准教授（神戸大学）
- Assoc. Prof. Dr. Siriporn Wajjwalku（Thammasat University）
- Dr. Wanwalee Inpin（Mae Fah Luang University）
- Dr. Thanikun Chantra（Mae Fah Luang University）
- Miss Maya Dania（Mae Fah Luang University）
- Miss Reni Juwitasari（Mae Fah Luang University）
- Syahirul Alim, S.Kp., M.Sc., PhD.（Universitas Gadjah Mada）
- Ariani Arista Putri Pertiwi, S.Kep., Ns., MAN, DNP（Universitas Gadjah Mada）
- Uki Noviana, S.Kep., Ns., MNSc., PhD.（Universitas Gadjah Mada）
- Bayu Fandhi Achmad, S.Kep., Ns., M.Kep.（Universitas Gadjah Mada）
- Assoc. Prof. Dr. Ir. HUANG Yuk Feng（Universiti Tunku Abdul Rahman）
- Assistant Prof. Dr. TAN Kok Weng（Universiti Tunku Abdul Rahman）
- Assistant Prof. Dr. LIM Ming Han（Universiti Tunku Abdul Rahman）
- Assistant Prof. Dr. LEE Yee Ling（Universiti Tunku Abdul Rahman）
- Senior Lecture Ar. Ts. QUAKE Huay Tin（Universiti Tunku Abdul Rahman）
- Prof. Dr. Lu, Jinlong（高雄科技大学）
- Assoc. Prof. Dr. Sun, Jhih-Sian（高雄科技大学）
- Assoc. Prof. Dr. Tseng, Kuo-Tsung（高雄科技大学）
- Prof. Dr. Tseng, Wen Jui（高雄科技大学）
- Assoc. Prof. Dr. Yu, Huilung（高雄科技大学）
学生
神戸大学からは10名の学生がプログラムに参加しました。
【参加学生の感想文】
- 国際人間科学部 Aさん（PDF）
- 国際人間科学部 Bさん（PDF）
- 国際人間科学部 Cさん（PDF）
- 国際協力研究科 Dさん（PDF）
- 国際協力研究科 Eさん（PDF）
- 国際協力研究科 Fさん（PDF）
- 国際協力研究科 Gさん（PDF）
- 国際協力研究科 Hさん（PDF）
- 医学部保健学科 Iさん（PDF）
- 海事科学部 Jさん（PDF）
学生報告会（オンライン）
3月2日（火）教育プログラム参加学生がCOVID-19国際会議での発表内容や学んだことなどを男女共同参画担当理事に報告しました。
報告書
COVID-19国際会議の概要（2020年度）
いろいろな国の人と一緒にCOVID-19のパンデミックをジェンダー、脆弱性の立場から考え、体験を共有し、ワークショップ参加を通して話し合います。
会議期間
2021年2月20日（土）～21日（日）
対象となる学生
国際人間科学部、国際文化学部、発達科学部、医学部保健学科、海事科学部、国際文化学研究科、人間発達環境学研究科、保健学研究科、国際協力研究科の学部生、院生。
参加資格
英語でコミュニケーションが取れること
予定
・オンライン国際会議 2021年2月20日（土）～2月21日（日）
・オンデマンド事前研修 男女共同参画とジェンダー講義
・事前研修（Zoom）
・振り返り報告会 2021年3月2日（火）