2024年12月5日(木)に、神戸大学六甲台キャンパス六甲ホールにて、カーボンニュートラル推進本部シンポジウムを対面とオンラインを併用した形式で開催しました。会場とオンライン合わせて72名の皆さまに参加いただきました。
基調講演では、公益財団法人地球環境戦略研究機関(以下IGES)の西岡秀三氏より、気候安定化にむけた炭素中立のありかたと大学への期待について、具体的な事例を交えて説明いただきました。
続いて、教育、研究・社会共創、キャンパスの3部門からこれまでの活動が報告されました。教育部門から講義棟の電力消費量調査結果やカーボンニュートラルに関する授業の現状について、研究・社会共創部門からカーボンニュートラルに向けた活動及び社会実装の実例(AIスマート空調)ついて、キャンパス部門から神戸大学におけるエネルギー使用量の現状とそれに対する各種取組について報告されました。次に、11月29日に実施されたアイデアソン「大学でやってみるカーボンニュートラル」での優秀者の表彰式が行われました。最後に、IGES西岡氏、神戸市環境局青位課長、人間発達環境学研究科近藤教授、研究・社会共創部門吉田研究員、アイデアソン優秀チームの学生によるパネルディスカッションを行い、活発な議論が交わされました。
参加者からは、「大学には学生教育や地域連携の強化を期待している」「成果を社会に還元して欲しい」など本学のカーボンニュートラル活動に対し前向きな声が多く寄せられました。
今回のシンポジウムは、気候危機の状況、気候変動に対する大学の役割を考える貴重な機会となりました。今後もこのような場を通じて、持続可能な社会の実現に向けた議論を続けていきたいと考えています。