神戸大学
カーボンニュートラル基本方針
地球温暖化対策の一環として,カーボンニュートラルが世界規模の重要課題となっており,日本においても,2050 年までに温室効果ガスの排出をゼロにするカーボンニュートラルを政府が推進しているところである。エネルギー資源がない日本において,カーボンニュートラルの実現に向けて自然エネルギーの利用拡大やクリーンエネルギーの創出が求められているところであるが,これらをも包含する多面的・総合的な取組み,特にエネルギーを消費する組織や個人による体系的な理解が必要不可欠である。
本学では,人文・人間科学系,社会科学系,自然科学系,生命医学系諸分野における強みを社会に活かし,「知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点」として進化・発展し続けることを長期ビジョンとしている。第4期中期計画においても,カーボンニュートラルを念頭においた新領域を開拓し,社会に貢献できる研究開発の推進を掲げている。
カーボンニュートラル推進本部では,研究・社会共創、キャンパス,教育の3部門を置き,次項に掲げる3つの活動を柱として,カーボンニュートラルに資する研究の推進,社会実装を想定した地域連携,学内の省エネルギーの推進のみならず,教職員・学生の全構成員がエネルギー・環境に対する理解を高めることで,カーボンニュートラル,さらには持続可能な社会の実現に向けた「神戸大学モデル」の基盤構築を目指す。
3部門体制のもと,以下の3つの活動を柱とした活動を推進する。
研究をはじめ,学内におけるカーボンニュートラルに資する活動・成果に関する情報を集約し,異分野共創による新たなカーボンニュートラル活動を推進するための基盤を構築する。
学内におけるカーボンニュートラルへの取組を実証・分析・可視化し,それを発信・共有することで,神戸大学の枠にとらわれないカーボンニュートラル活動の機会を創出する。
学内連携や地域連携,産官学連携を通し,地域や分野,世代を超えてカーボンニュートラルに資する人材育成に関する環境を整備・提供する。
2050年までのカーボンニュートラル実現に向け, 2030年までに2013年⽐ 51%以上の温室効果ガスの排出削減を⽬指す。
ロードマップ