【H26年度】神戸大学 工学研究科 助手 鈴木 登代子

鈴木 登代子
鈴木 登代子
氏名 鈴木 登代子
所属 神戸大学 工学研究科
職位 助手

共同研究課題(タイトル)

ポリマーカプセル内ゾルゲル反応で生成するシリカ粒子のための分散安定剤の設計と合成

共同研究概要

  私は,ポリマーカプセルをリアクターとして利用することにより,ナノ〜ミクロンといった非常に微小な空間での反応制御を行う機能性複合微粒子材料の設計法に関する研究に着手しており,現在2つのテーマを進行させています。ひとつは,上の電子顕微鏡写真に示したような,多数の高分子微粒子を内包したカプセル粒子に関するものであり,内包する小粒子に電荷を持たせ,電場応答性を付与させることに成功しております。もう一つの研究テーマが本事業共同研究に採択された研究に関連するもので,カプセル粒子をゾルゲル反応場に利用したシリカ内包ポリマーカプセルの作製に関する研究であり,カプセルの重合からゾルゲル反応までをワンポットで,様々なモルフォロジィを有する有機−無機ハイブッリト材料創出を目的としたものです。ポリマーカプセル中のシリカ粒子の形状は,ゾルゲル反応条件によって,サブミクロンサイズからミクロンサイズまで変化するほか,緻密粒子ではなく中空粒子の場合も観察されております。未精査な諸条件が多いため,シリカ粒子の生成メカニズムを明らかにするとともに,特に,諸反応因子とシリカ粒子の構造について相関性を検討していきたいと考えております。

 高分子微粒子もしくはシリカ微粒子を内包したポリマーカプセル材料は,ヨークシェル型粒子などと呼称され,触媒や光学材料,吸音・吸振材料等の幅広い分野への応用が注目されております。従来このような粒子の作製は煩雑で多段階を要するのに対し,私が提案している手法では,一段階もしくはワンポットという簡便な手法です。また,一般的にゾルゲル反応は,アルコール/水混合溶液中の希薄均一系で行われ,本系のような濃厚不均一系での検討は少なく,カプセル内という微小な限られた反応場である本手法は学術的にも新規性が高いと考えております。

学内共同研究者

氏名所属機関(大学名)所属研究科職位
西野 孝 兵庫県立大学 工学研究科 教授

学外(連携機関)共同研究者

氏名所属機関(大学名)所属研究科職位
遊佐真一 兵庫県立大学 工学研究科 准教授

メンター

研究メンター
氏名 南 秀人(神戸大学 工学研究科 准教授)

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