共同研究課題（タイトル）

都市部における市民主体のイノシシ等野生動物モニタリング手法監視システムの開発構築

共同研究概要

　近年、神戸・阪神地域の都市部に隣接する六甲山に人慣れの進んだイノシシが増加し、市街地への進出もみられるなど、都市住民が野生生物と急に出会う場面出没被害が増加している。しかしながら、人慣れの進んだイノシシに対する市民の対策は不十分で、これ以上人慣れを進行させないためにも、科学的根拠に基づく適切な管理の仕組みの構築と都市住民への適切な情報発信が重要である。個体群動態数調査研究は兵庫県立大自然・環境科学研究所の研森林動物研究センターの横山らによって先進的におこなわれており、決められたルートをモニタリングする方法と、捕獲効率から推測する方法とがある。しかしながらそれらの検証には人手が不足しておりにより進められており、六甲山系の増加傾向が明らかになりつつあるが、それに対する都市部への進入防止に向けた持続的な監視システムや対策手法持続的な調査体制の構築は未着手である。

　神戸大学は六甲山系に最も近縁に位置するが、神戸大学以外にも複数の大学が存在している。そこで、大学間で連携し、六甲山系で増加傾向にあるイノシシを林緑部で都市部に進入させない手法を確立させる。個体数手法の検証をおこなう。また、そこで得られたデータの地域への還元において、アクションラーニング手法を用いて、市民動物への認識や対応が変化するプロセスも研究対象とし、結果的に、モニタリング等の調査に主体的に関わる住民等を育成することで、地域と大学とが連携した都市部への侵入防止型のモニタリング手法監視システムの開発をおこなう。

学内共同研究者

学外（連携機関）共同研究者

メンター

研究メンター

プロモーションメンター