室長挨拶






神戸大学と米州との交流の歴史は長く、古くは明治時代の官立神戸高等商業学校時代にさかのぼります。その中で特に象徴的なこととして、1909(明治42)年に外国人教師として赴任され、大戦の期間を除いて1968(昭和43)年まで50年以上に渡り本学で教鞭を取られたアメリカ人ロイ・スミス教授の存在が挙げられます。本学の米州交流が遅くともこの時期に行われていたことを考えますと、その歴史は既に百年を超えています。また、本学はどの部局でも若手研究者の留学および在外研究を妨げないという文化が根付いており、これまで多くの若手研究者が米州で研鑽を積んでおります。そして、彼ら彼女らは帰国後に中堅研究者、あるいはそれ以上の年齢になりますと、次世代の若手研究者に留学および在外研究を奨励し、海外に送り出して参りました。

しかし、これらの招聘・派遣は主として、個別研究者あるいは講座・部門の間で行われてきた交流でした。よって、本学側あるいは相手側で交流のリーダーシップをとっていた研究者の退職後は交流の存続は必ずしも保証されておりませんでした。本交流室では、長期的存続を期待できる国際交流、さらに有益な情報や資源を学内で共有することにより効率的で分野横断的な国際交流の創出に向け大学による支援体制の構築を目指します。特に留学に伴う資金と安全環境の確保については可能な限り速く正確な情報を発信致します。

「学生は社会の恩恵にいちばん浴している階級であること、そして学生時代こそ勉学のチャンスであることを忘れないでいてほしい。」これは最近の式典で学生に対して述べられた挨拶の一節ではありません。1953年にロイ・スミス教授が当時の学生たちに送った言葉です。学生はもちろん教員も含めて大学人が、学問をはじめ自己の可能性を発展させる手段として、人材の招聘・派遣による国際交流を活用することは本学では一世紀以上奨励されております。これまで学生と教員の多くの国際交流の夢が実現されるに至りました。米州交流室では引き続き同じ夢の実現に微力ながらお手伝いできればと考えます。ご指導ご鞭撻ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

米州交流室長 下村 研一

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